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SERENDIPITY
自意識を抜けた領域の世界
The world of the domain that was able to skip self-consciousness
確かにそこに在った。
時折、ふと脳裏に浮かぶ曖昧な色や形や匂いの一片。
思い出の一部なのか、それとも映画や本の一場面なのか・・・。
私はそれを確かめたくて、脳髄をぎゅっと搾り、
出てきた記憶の断片の1枚1枚を写真に表した。
その記憶を、自己存在を、確かに認識したのだ。
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